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大学病院看護師ママから教員転職裏話

看護師から看護学校教員転職話

私は、超急性期の病院勤務後に、

1年間看護学校の教員を経験しました!

看護師からの転職先の1つ、看護学校教員の仕事内容や実状をまとめてみたいと思います。

まず、看護学校教員になる為に必要な要件は以下の通りになります


看護師養成所の専任教員となることのできる者とは
1. 保健師、助産師又は看護師として一つの業務に3年以上従事した者で、大学において教育の本質・目標、心身の発達と学習の過程、教育の方法・技術及び教科教育法に関する科目のうちから、合計4単位以上(以下「教育に関する科目」という。)

を履修して卒業したもの又は大学院において教育に関する科目を履修した者

 

2. 保健師、助産師又は看護師として5年以上業務に従事した者

3. 専任教員として必要な研修を修了した者又は看護師の教育に関し、これと同等
以上の学識経験を有すると認められる者

・保険師、助産師又は看護師として実務経験5年以上業務に従事した者
・ 専任教員として必要な研修を修了した者、 または看護師教員に関しこれと同等以上の学位経験を有する者と取り決めがありますが、私は、2番目の項目は未収得の状態です。

でも何の問題もなく
採用はされています。

 

教科教育法に関する科目 4 単位は放送大学などで、すぐに習得ができるので、場合に寄っては早めに習得する必要はあるかと思います。

看護師教育は現在、看護大学 4 年、 3 年生看護学校 准看護師学校卒業し 2 年過程進学、または 3 年過程進学、准看護師実務経験7年目以上で通信で学び国家試験に合格し看護師となるという風に、何通りかの道があります。

私が勤務した看護学校は、准看護師免許取得し進学してきた学生が通う学校でした。

教員業の主な勤務内容は、自分が担当する分野の授業、臨地実習指導、学校運営、学生の指導や教育等、多岐にわたる内容が多かったです。

授業は担当する要綱に乗っ取ったもので、1 回完結のような授業から、3回、5 回と続く授業もあり、もちろんその授業に合わせて、 教える内容や授業方略があり、受講する学生にどのようになってほしいかという授業の願いを毎回考えてから授業案を作成するなど殆どが、自宅に持ち帰って行うような作業も多かったです。

 

教員は授業だけをしているわけではなく、 担任や副担任という役割もあり、 学生の出欠席管
理や単位認定試験の準備や試験監督等、正直臨床で看護師として働く方が楽なのではない
かと思うような忙しさもありました。

 

臨地実習編
臨地実習は、 看護学生1年~3年まで基礎実習、成人看護学実習、領域実習や統合実習での
指導があります。

 

その学校次第ですが、 臨地実習先が何院かあれば都度移動することになります。 朝は 8 時半
から病棟での申し送りになりますので、その前から、 学生の計画してきた実習計画書に目を
通し、目的や目標、看護展開等に全て目を通し指導を行います。

 

また実習中、立案する看護計画やアセスメントの指導や添削を日々行います。
科学的根拠に基ずいた指導が求められますので、自身がわからない病態は学習してから実習に望むなどもしていました。

臨地実習中は、病院にもよりますが相手先のスタッフが実習指導者として実習中のサポートをしてくださることが多いです 。ですが、毎日学生指導に携わって貰える勤務ばかりではないのが現実。

 

 

その場合は、教員が学生すべてのケアの見守りなどが必要となります‼️

と言うことは、教員の私が昼の休憩返上で学生を指導するということも多かったです。食べて終わりという感じです。

また実習中は、 日々カンファレンスなどが行われるため、 都度学生に指導するなどが必要でした。

 

教員になる事は、 比較的簡単に慣れると思いますが、 実際は講演や人前でのプレゼン経験等
がない場合は、様々な力量が必要となるため、不慣れな場合は大変かもしれません。

また、私がいた学校は、残業代が 1 ヶ月 2 万円職務手当という形でついていたので、それ以外や自宅での持ち帰りに関しても一切費用は発生されなかったので、臨床にいる時に比べて給料は 100 万程度下がる結果になり退職の道を選びました。

 

教員になる際のメリットとして、 春休み、 夏休み、 冬休みの長期休みに年休消化がしやすい
という思いを抱いて入職しましたが、実際は領域毎に単位を落としている学生の再実習に駆り出されたり、 夏休み等を使って 3 年生の事例研究の指導なども入るため、 思う程に年休は習得できませんでした。

 

ただ、 長期休みは学生が登校しない日も多く、 人数も少ないので、 学生からの問い合わせや
今後の進路相談や、 退学したい等の相談等の時間が少なくすむため、 精神的な疲労が少ないというメリットがありました。

デメリットは看護学校の教員は、とにかくやる事が多いです。

例えば、実習前には学生の予防接種履歴の確認作業や 3 年生の担当時は国家試験の願書確認、仕上げ作業、外部模試の調整などがあります。その他には、学生が運営している調整費やクラス費等は教員が銀行にお金を入金しにいくこともあります。

 

また旅行や球技大会などの学校行事もすべて関係する作業。正直準備に片付け等々大変な仕事が多いです。

他には、 成績不良者の学生指導、年に数回開かれる、 進級を評価するう教育会議等がありま
す。その会議に合わせて、成績、出欠席の確認等の書類作成があります。

 

これ以外には、 体調を崩している学生やメンタルを崩している学生のフォローも定期的に面
接をしています。そして年に1回の入試の準備や学校見学への対応などもあります。

 

その他には、 避難訓練や球技大会など年間を通しての学校行事は多く、 運営をする事は非常に大変ですし、 都度準備をしないといけないことも多いです。 その狭間に授業の準備をする為自宅に持ち寄る仕事も多いのが現実です。しかも無料で奉仕という形です。

 

正直臨床で看護師として働く事の方が遣り甲斐も含めてあったなと個人的には感じていますし、 看護学校は持ち帰りややることが年間を通して非常に多いです。 デスクワークのことも多いですが小規模な学校だと教員同士の人間関係に疲れることが多いです。

 

ただ看護学校、看護系大学では、 人為不足の為教員が不足している現状があるので、 規定させクリアできていれば就職は比較的求人も多く転職は難しくないと思います 。

 

臨床で働く看護師から教員に転職しましたが、正直臨床で働いている方が仕事内容や労働環境は守られていたように感じます。

 

学校は比較的有給がとりやすいこともありますが、
自宅で持ち帰る仕事も多く、子育てと仕事の両立を考えるママさんには負担が大きいと感じます。

 

そして、給料が臨床よりも低いことが大半なので、仕事量に比して、給与は見合っていないのが現実です。

 

残業代もでず、昼食も食べたら終わりという生活では、守られた教員生活とは言い難いと思っています。

最後に、 学生の人生に関わる大切な仕事である看護教員は、 看護師として第二の人生を歩む
事に興味がある場合はおすすめはします 。ですが、上記の通り、実習関連、授業関連、学生指導関連、 書類等のまとめ関連すべてにおいて、 様々にやり終えないと行けないことがあり精神的な負担が大きい仕事ではあると思います。

 

だけど、 未来の看護師を育てるやりがいや
学生とのやりとりを通して自分自身の学びも大きくその点はやりがいが大きいです。

  • この記事を書いた人

みみこ

小学生の女の子を育てるママのみみこです。日常生活での子育てお役立ち情報、シンママ一家の中学受験、看護師ママの起業についても書いています。

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